自社製品やサービスの認知拡大のためにインターネット広告を検討している場合、
「インターネット広告には何があるんだろう」「どのような効果が見込めるのだろう」など、インターネット広告に関して何を採用すれば良いかお悩みでないでしょうか?
本章では、検索エンジン対策の SEO 、インターネット広告の中でも代表的な「リスティング広告」との違いを踏まえ、「ディスプレイ広告」の目的や効果をご紹介します。
01ディスプレイ広告とは
ディスプレイ広告は、Webサイトの広告枠に表示される画像広告や動画広告などの総称です。
さまざまなWebサイトの広告枠に対して、サイトコンテンツの内容に応じた広告が表示されます。
これらのことから、「バナー広告」「コンテンツ連動型広告」などとも呼ばれます。
そのためディスプレイ広告は、購入意欲や興味があるが気づいていない潜在的な顧客にアプローチすることができ、幅広い層へ自社商品やサービスについて認知させることが可能です。
図1.顧客層に対するアプローチ手法 |
02ディスプレイ広告運用のターゲットや目的
ディスプレイ広告の目的は、自社サイトの認知拡大のためにサイトに誘導させることです。
ディスプレイ広告の主なターゲット層は、自身の解決したい課題が明確になっていない「潜在層」が対象です。
ターゲットは自分の課題を認識している「キーワードを検索したユーザ」ではなく、課題の認知まで至っていない層のユーザになるため、リスティング広告と比べるとコンバージョン率は低くなります。
目的 | ターゲット | 実施内容 | KPI |
---|---|---|---|
認知拡大 | 潜在層 | 広告配信先を絞り、画像や動画などを使い視覚的に潜在層にアプローチします | サイト訪問数 |
図2.ディスプレイ広告で改善するKPI |
03SEOとリスティング広告との違い
ディスプレイ広告は、特定のキーワードを入力したユーザに対して広告を表示するリスティング広告に比べ、広範囲に広告を表示する点や、動画や画像を使える点などの理由から多くの人の目に止まり、潜在層に対してアプローチが可能となります。
しかしながら、多くの方にサイトに訪問いただくことにはなりますが、広いターゲット層への広告配信を行うためコンバージョン率は低くなります。
施策 | メリット | デメリット |
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ディスプレイ広告 |
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リスティング広告 |
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SEO |
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それぞれの広告は何に効果的なのか
それぞれの特徴や仕組みを理解して、目的や商材によってどちらの施策を実行するか決める必要があります。
潜在的な顧客にアプローチするならディスプレイ広告
ディスプレイ広告は「課題に気付いていない」方に対して広告を表示させることが可能のため、幅広い層へ自社商品やサービスを認知させる場合は、画像や動画なども使用できるディスプレイ広告がおすすめです。
短期的な視点で集客するならリスティング広告
リスティング広告は、「今まさに目的を持って検索した」方に対して広告を表示させることが可能のため、比較的ニーズや緊急性の高い顧客に短期間で効果を出したい場合はリスティング広告がおすすめです。
中長期的な視点で継続的に集客し続けるならSEO
SEOは、広告費をかけずに中長期的に集客が可能のため、即効性は求めていないが、最終的に中長期的にアクセスの獲得及び、獲得の継続を見込みたい場合は、SEOがおすすめです。
04ディスプレイ広告の仕組み
ディスプレイ広告とは、Webサイトやアプリの広告枠に表示される以下の画像のような広告のことです。
図3.ディスプレイ広告のイメージ |
課金方式について
ディスプレイ広告は、「クリック課金」「インプレッション課金」「コンバージョン課金」の3種類の課金方式があります。それぞれの課金方式の詳細については以下表をご確認ください。
課金方式 | 特徴 |
---|---|
クリック課金 |
表示された広告をクリックされた時点で料金が発生します。 またクリック課金では、広告キャンペーンごとに一日の上限金額の設定が可能のため、広告に関しての予算を超えてしまうことは基本的にありません。 |
インプレッション課金 |
広告が1000回表示されるごとに料金が発生します。 クリック数が多い広告は、インプレッション課金制のほうが低コストで運用することが可能です。 |
コンバージョン課金 |
コンバージョンが発生した際に費用が発生します。 他の課金方式とは異なり、クリックや表示が条件となり料金が発生する方式ではありません。 |
補足
ディスプレイ広告は潜在顧客に対しての広告配信のためリスティング広告と比較するとコンバージョンに至りづらく、平均クリック単価が低い傾向にあります
広告掲載順位について
ディスプレイ広告は、サイト内の広告枠ごとに「広告ランク」を基準とした他社広告との入札競争になります。広告ランクの基準となるのは、キャンペーンのターゲット予算と品質スコアです。
リスティング広告とは異なり基本的にページ1つの広告枠につき、1つの広告のみの表示のため、2位以下は表示されません。そのため、「広告に表示される=1位」となります。
参考:ディスプレイ ネットワークの広告オークションについて
05ディスプレイ広告のはじめかた・進め方
ディスプレイ広告を行うにあたってのやり方・進め方を説明させていただきます。
お客様ご自身で実施する場合
ディスプレイ広告には主に「Googleディスプレイネットワーク」と「Yahoo! ディスプレイアドネットワーク」の2種類あります。
運用するにあたり大まかな工程は、下記になります。
- 何を行いたいのか目的を明確にする
- ターゲットを見極める(潜在層も含めてターゲティングを行う)
- リターゲティング広告を活用する
- 顧客の興味関心を把握する
- 広告配信先を絞る(親和性の高い配信先を設定します)
※運用に多くの手間がかかるため、
予算の検討は必要になりますがディスプレイ広告の構築は外部業者へ委託する事も検討しましょう。
シャノンにお願いする場合
シャノンでは、Shanon Ad Cloudとしてリスティング広告の配信サービスを提供しています
広告の運用をレポートして毎月の成果を報告します。
リードの獲得に課題のあるお客様はぜひシャノンへご相談ください。
※詳しくは担当営業までお問い合せください。
06まとめ
ディスプレイ広告では、明確な目標をもってターゲティングを行うことが大切です。
運用後も定期的な見直し改善が必要不可欠となります。
運用には多くの手間と時間がかかりますが、購入意欲や興味があるが気づいていない潜在的な顧客に対して幅広くアプローチすることに効果的です。
また、幅広い顧客に対して認知拡大することで、リターゲティングが可能となり、長期的な視点で顧客獲得に貢献する効果もあります。