WEB業界で働く人であれば、SEO という言葉を一度は聞いたことがある人は多いかと思いますが、
「何をやったらいいのかわからない」「難しそう」というイメージがありませんか?
本章では、お客様がこれからSEO対策を進めるにあたり、そもそもSEOとは?といった基礎知識に加え、
SEO対策の考え方についてご紹介します。
01SEOとは?
SEOとは、検索結果の上位に自社サイトを表示させ、自社サイトへの流入数を増やすための施策です。Google や yahoo!JAPAN といった検索エンジンで検索すると、ユーザが入力した検索キーワードに対して、
検索エンジンが適切だと判断したWEBサイトが、ランキング順に表示されます。
そのため、SEO対策で一番重要なポイントは、ターゲットユーザが検索するキーワードを選定し、
検索結果の上位表示させることが、重要です。
図1.顧客層に対するアプローチの手法 |
02SEO運用のターゲットや目的
SEO対策の目的は、検索エンジンからの流入数を増やし自社サイトへのコンバージョン数の増加につなげることです。
SEOの主なターゲット層は、潜在層~顕在層まで幅広くアプローチをすることができます。
しかし、幅広くアプローチできる分、ターゲットや目的を明確に設定しない状態でSEOを実行しても、効果が薄れます。
潜在層と顕在層では、検索で探す情報や入力するキーワードが異なるため、狙うターゲット層に応じて、キーワードや選定方法が変わってくるということを意識しましょう。
目的 | ターゲット | 実施内容 | KPI |
---|---|---|---|
認知拡大 | 潜在層 | 「〇〇 原因」「〇〇 対策」といった悩みの解決や課題にまつわるキーワードを軸に対策 | |
リードの獲得 | 顕在層 | 「〇〇 比較」「〇〇 効果」といった購買に意欲のある具体的なキーワードを軸に対策 |
コンバージョン数 |
図2.SEO施策で改善するKPI |
03SEOとリスティング広告との違い
SEO対策が検索エンジンに評価されることによって上位表示される仕組みなのに対し、リスティング広告は広告費を支払うことで上位表示される仕組みです。
一番の違いは、施策を開始してから効果が出るまでのスピードです。リスティング広告は即日で検索結果の上位表示が可能ですが、SEOは効果が出るまで数か月かかる場合が多いです。
他方、SEOはリスティング広告と異なり、広告費をかけずに効果を出すことができるというメリットがあります。
それぞれの広告は何に効果的なのか
それぞれの特徴や仕組みを理解して、目的や商材によってどちらの施策を実行するか決める必要があります。
- 中長期的な視点で継続的に集客し続けるならSEO
即効性は求めていないが、最終的に中長期的にアクセスの獲得及び、獲得の継続を目的とするのであれば、SEOがおすすめだと考えられます。
リスティング広告は、広告を停止すると、アクセスが減少するため、中長期的な視点では適しません。
- 短期的な視点で集客するならリスティング広告
短期的な視点で、集客をしたい場合はリスティング広告が適しています。
例えば、期間限定のキャンペーンの実施、繁忙期に合わせて成果が欲しい、新製品を大々的にアピールしたいという場合には、リスティング広告がおすすめだと考えられます。
- 課題に気付いていないなどの潜在的な顧客にアプローチするならディスプレイ広告
ディスプレイ広告は「課題に気付いていない」方に対して広告を表示させることが可能のため、幅広い層へ自社商品やサービスについて認知させる場合は、画像や動画なども使用できるディスプレイ広告がおすすめです。
04SEOで検索順位が決まる仕組み
検索順位は、GoogleやYahoo!などの検索エンジンのクロール(巡回)とインデックス(データベースへの保存)、サイト・コンテンツ評価によって決定されます。
GoogleやYahoo!などの検索エンジンでは、クローラーと呼ばれるロボットが、世界中のサイトへ新しいコンテンツや更新されたコンテンツをクロール(巡回)し、コンテンツの評価順にデータベースへインデックス(データベースへの保存)するということを行っています。
理解しておきたいポイントは、「クロールされる=インデックスされる」ではないということです。
クローラーはページをクロールした上でインデックスするかどうか、内容やリンクなどから判断し、基準に達していない場合はインデックスされない場合があります。
そのために重要なポイントは、GoogleやYahoo!が定めるサイトを評価基準を理解し、インデックスされやすいサイトの作成・改善をすることにあります。次の章で、インデックスされやすいサイトの作成・改善方法について紹介します。
図3.クローラーの仕組み |
05SEOで成果を出すために
SEO対策の手法は大きく3つに分類されます。
コンテンツSEO・・検索ユーザのニーズを満たす内容のコンテンツを提供すること
獲得したいキーワードをピックアップし、サイト内にコンテンツを作成していきます。
内部対策・・検索エンジンにサイトを正しく評価してもらうこと
タグの最適化や、ページスピード改善のための施策などが含まれます。
外部対策・・外部リンクを獲得しサイト流入窓口を増やすこと
例えば他サイトにSNSのリンクを設置するなど、外部からのリンクを獲得するための施策ですが、自社でコントロールすることが難しい領域のため、優先度は一番低い対策になります。
図4.SEO対策の種類 |
06SEO対策のはじめかた・進め方について
SEO対策で一番重要なポイントは、検索ユーザのニーズを満たす内容のコンテンツを用意し、継続的に検索エンジンにサイトを正しく評価されるよう改善善を行うことです。
「05 SEOで成果を出すために」で紹介したSEOの手法によっては、専門知識が必要なものが多いため、コンテンツの作成をライターに依頼したり、内部対策(サイトのHTML作成)をWEB制作会社に依頼するしている企業様も多く存在します。
また、SEO全般を外部コンサルに委託し、アウトソーシングするというケースも多くあります。
お客様のマーケティング予算や人員などのリソースの確保状況に応じて、以下の進め方を検討してください。
お客様ご自身で実施する場合
SEO対策で一番重要なポイントは、検索ユーザのニーズを満たす内容のコンテンツを用意し、継続的に改善を行うことです。
SEO対策の種類の内、内部対策や外部対策は、専門知識が必要なものが多いため、お客様ご自身で始める場合は、コンテンツSEOから始めることをおすすめします。
コンテンツSEOを始めるための、8つのポイントを以下で紹介します。
- 目的とターゲット(潜在層・顕在層)の設定をする
- ターゲットの課題を解決できる情報が何か考える
- ターゲットが検索しそうなキーワードを選定する
- 競合となる気時の調査をする
- ターゲットが興味・関心の湧くコンテンツシナリオ・構成を設計する
- ターゲットの課題をわかりやすく解説した文章を書く
- 検索エンジンのクローラー対策をする
- 流入状況を分析し定期的なコンテンツ改善を続ける
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07まとめ
SEOでは、自社サイトにたどり着けるリードを増やす事が可能となります。
しかし、増やす事がゴールでは無く、訪問したリードの課題や期待値を理解し、
解決できるコンテンツ作成・サイト設計・ニーズに合わせた定期的な改善が必要となります。
そのため、SEOの施策を実施するにあたり獲得したコンテンツマーケティング(CMS)施策が重要となります。