みなさんはメール配信後、メールの送信状況やリードの反応を確認できていますか。
「そもそもメールの配信結果をどこでどのように確認すればよいのか分からない」
「メール配信結果が分かっても何をすればよいのか分からない」
ということもあるのではないでしょうか。
メールの到達率や反応率は、メールマーケティングにおいて重要な指標であり、
その後の見込み顧客の購買行動に繋げるためには、それぞれの割合を上げる対策が必要です。
本記事では、効果的なメールマーケティングを実行するために、SMPでのメール配信結果の確認方法やエラー率を下げる工夫などをご紹介します。
目次
01メールの配信結果を確認する
メール配信の効果を上げるためには、配信結果を確認し、ボトルネックとなっている部分を分析し、改善に繋げることが重要です。
では、どのようにメールの配信結果を確認し、ボトルネックを見つけていけばよいのでしょうか。
本コンテンツの01では、配信結果を計測・分析・検証を行うために確認すべきKPI(業績評価指標)についてご紹介していきます。
1.1 メール配信結果で重要なKPI(業績評価指標)について
メールマーケティングにおけるメール配信結果の評価指標には、以下の4つがあります。
- 到達率:
総送信数のうち、エラーを除いて実際にリードに届いたメール数の割合を指します。 - 開封率:
有効配信数のうち、開封されたメール数の割合を指します。 - クリック率:
有効配信数のうち、メール本文に記載されたURLがクリックされた件数の割合を指します。 - CV(コンバージョン)率:
有効配信数のうち、配信側が設定している最終的な目標を達成した数の割合を指します。
まずは、メール送信の目的・ゴール(CV数)から逆算をして各KPI数値を設定しましょう。
図1.メール配信時のKPI設定例 |
1.2 SMPから送信したメールの配信結果の確認方法
1.1でメール配信効果の測定指標についてご説明しましたが、
SMPでは、メールの到達率、開封率、リンククリック率を確認することができます。
それぞれの割合は、管理画面の以下から確認が可能となります。
[メール]タブ[ウィザード利用履歴]
図2.配信結果の確認場所 |
確認方法の詳細は、以下のコンテンツをご参照ください。
1.3メール配信結果の確認後
配信効果を上げるためには、確認した配信結果からボトルネックとなる部分の指標を上げるための対策を考える必要があります。
それぞれがボトルネックとなっている要因と対策について、次の02から確認していきましょう。
02メールの到達率を上げよう
2.1 メールのエラー率が上がる要因
メールの到達率を上げるためには、エラー率を下げる必要があります。
エラー率が上がるのは、以下の要因である可能性があります。
- メーリングリストに登録されているアドレスが誤っている
- スパムメール対策が十分でない
=メール受信サーバーにスパムメールとして判定され、迷惑フォルダに振り分けられている - メールは届いているが、転送設定により転送先で何らかのエラーになっている
- 受信側のセキュリティレベルが高い
このように、一口にエラーといってもさまざまな種類があります。
エラー内容を確認して、それぞれのエラーに合った対処法をとることで、エラー率を下げていきましょう。
2.2 メールのエラー率を下げるための対策
エラーメールの内容確認をし、原因に沿った対処をしよう
SMPでは、メールのエラー内容によってコードが登録されます。
まずは、そのコードをもとに、エラーの内容および対処方法を確認しましょう。
配信した個別メールごとにコードを確認する方法は以下のマニュアルをご参照ください。
一覧でコードを確認したい場合は、以下画面の表示項目設定(歯車マーク)より、[コード][コード内容]を表示させ、ご確認ください。
[メール]タブ[個別メール送信履歴]
図3.コードの確認場所 |
以下マニュアルを参考に、手順①で確認したコードの内容を確認します。
コード一覧に記載している各コードの「対処方法」列を確認します。
また、メール送信結果の代表的なトラブル解決集もございますので、ご参照ください。
エラー確認時の注意点
・エラーコードからだけでは、原因の特定はできかねます。・配信結果が「正常」でもメールが届いていない場合や、「エラー」でもメールが届いている場合があります。
例:転送先でエラーになった など
スパムメール対策をしよう
配信結果に関わらず、メール送信時はスパムメール対策を行うことを推奨しております。
対策をすることでエラー率を下げることも見込めます。
詳細は、以下のお知らせをご確認ください。
また、上記お知らせのDKIM、SPFそれぞれの働きを補強するための技術であるDMARCの設定もございます。
詳細は、以下のコンテンツをご確認ください。
03メールの開封率を上げよう
3.1 メールの開封率が下がる要因
メールが到達しても、リードがメールを開封しないことには配信効果はありません。
メールの開封率が下がる要因として、以下の可能性があります。
- リードのメーラーがテキスト形式に対応しており開封率が取得できない
- メールが迷惑フォルダに振り分けられており、確認できない
⇒上記02の「スパムメール対策をしよう」をご確認ください。 - 他のメールに埋もれてしまっている
- メールタイトルから関連性の低いものと判断されている
3.2 メールの開封率を上げるための対策
メールの開封率について正しく理解しよう
メールの開封率は、開封率取得用のimgタグ(画像)が受信者に読み込まれた数で割合を計算しているため、
純粋に「配信したすべてのメールの、メールが既読になった数」ではありません。
受信者がテキスト形式で受信している場合や、画像を読み込む設定になっていない(画像非表示設定など)の場合は、開封情報を取得できかねます。
「開封率がどのように算出されているか」を正しく理解したうえで、配信効果を判断しましょう。
開封率の計算方法に関しては、以下のコンテンツをご確認ください。
メールのターゲット層を確認しよう
メールが正常に届いていても、開封率が思わしくない場合は、リードのメールに対する興味関心を高めることができていない可能性があります。
メール内容の再検討の前に、ターゲット層の絞り込みが重要です。
メール内容に興味がない層に送ってもメールは開かれない可能性が高いため、開封率を上げるためには、メール配信前にターゲット層を絞り、開封見込みのある送信対象者の設定をすることが大切です。
詳細は、以下のコンテンツ「メルマガで興味関心度を図る」をご確認ください。
メール内容(差出人名/タイトル)の再検討をしよう
受信トレイでは、メールの内容すべてを把握することができません。
確認できるタイトルや差出人名などを工夫することにより、
受信者が受け取った多くのメールの中で、配信したメールが選ばれるような動機づくりをしていきましょう。
-
効果的なテンプレートを作成しよう
詳細は、以下のコンテンツをご確認ください。 -
適切な送信タイミングでメール配信をしよう
送信対象であるターゲットの行動分析を行い、メールチェックをしやすいタイミングを見計らってメールを送信する必要があります。
送信対象者の業種や職種、行動傾向によって配信するタイミングを検討しましょう。
04メール内に記載のリンククリック率を上げよう
4.1 リンククリック率が低い要因
配信したメールの本文内に、会社のホームページやイベントサイトなどのリンクを挿入している方も多くいらっしゃると思います。
設置したリンクがクリックされることによって、見込み顧客の興味を判断することもできます。
しかし、リンククリック率も開封率と同様に、純粋な「受信者のうち、メールを見てリンクをクリックした割合」ではない可能性もあります。
リンククリック数が算出されるSMPの仕様を理解し、リンククリック率に対する要因の仮説立てを行いましょう。
4.2 リンククリック率を上げるための対策
受信者がクリックした以外に、リンククリック数が取得されるケースとは
リンククリック数の中には、純粋な受信者のクリック以外にも加算されているクリックのケースがあります。
それぞれ以下のようなケースです。
- SMP管理者が[リード]詳細の[メール送信履歴]の詳細からメール本文のリンクをクリックした場合
- セキュリティチェックなどのツールにより機械的なクリックが発生した場合
このようなクリックが発生した場合、極端にクリック率が高いというようなこともあるため、配信結果を分析する際は注意が必要です。
機械的なクリックが発生した場合の確認と対応方法については、以下のマニュアルをご確認ください。
ファーストビューを改善しよう
配信したメールの「ファーストビュー」部分の内容は意識できていますか。
メール受信者は、他にも多数のメールを受信しているため、すべてに目を通すことはありません。
メールの冒頭、つまり、メールを開いたときに最初に目に入る「ファーストビュー」を見て「この先のメールを読みたい」と興味を持たせたり、メールの必要性を感じさせることが重要です。
そこでまずは、メールの「ファーストビュー」を改善していきましょう。
図4.メールのファーストビュー |
また、開封率の対策と同様、送信対象者であるターゲットのニーズとずれていたり、リンクをクリックさせるためのメッセージやデザインの動機づくりができているかも確認しましょう。
詳細は、以下のコンテンツをご参照ください。
05まとめ
この章では、メール配信結果の確認方法とそれぞれのKPI(業績評価指標)に対する要因と対策についてご紹介しました。
SMPでは各KPIの数値が確認できますが、数値がどのように計算されて表示されているかを正しく理解することが重要です。
メール配信において、最終的なCV率を向上させるために、ボトルネックとなる部分を特定し、適切な対策を行っていきましょう。