クレンジングとは、面倒で手間のかかるデータの整理をSMPに自動で実行させる機能の1つです。
例えば、「(株)シャノン」「株式会社シャノン」は、情報の中身としては同様の内容であるにも関わらず、データ上は全く別のものとして扱われます。
そのため、集めたデータを有効利用するためには、CSVをダウンロードしてExcelで一斉置換を行い、アップロードし直すなどの手間が必要です。
これでは集めたデータの分析も正しいものにならず、
意思決定が誤ったものになり成果に繋がる PDCA を行うことができません。
結果、見込みの高いリードを逃してしまい、効果的な成果を生み出すことができなくなります(図1)。
シャノンでは、このようなデータの精度と品質を維持できる機能として、
クレンジング機能 と 自動 マージ 機能 の2つを提供しています。
本章では「クレンジング機能」の初期設定方法について紹介します。
自動マージ機能 の初期設定方法について知りたい方は、「自動マージ機能の初期設定をする」を参照してください。
では、「クレンジング機能」の初期設定方法について見ていきましょう。
図1. クレンジング実行イメージ |
01クレンジング機能の基礎知識
1.1 クレンジング機能とは
会社名の「株式会社」と「(株)」が混在している場合、同じ会社であっても表記が一致していないために、データを分析する際に別々のリードと判別されてしまいます。他にも、電話番号の表記が統一されていなかったり、生年月日が和暦西暦が混在している場合にも別々のリードデータとして、SMPが判別します。
このような事象が発生すると、リード検索の際に抽出漏れが発生したり、適切なリード育成シナリオが実行されない、ホットリードを見逃す、といった課題が発生し、正しい意思決定や正しいマーケティング施策が行えません。
このような課題を解決するために、クレンジング機能は、リードデータの文字のゆらぎを統一し、データの標準化を行うことができます。
1.2 クレンジング機能のデータ変換ルール
SMPでは、クレンジング機能を簡易に導入開始できるように、リードデータの変換ルールをあらかじめ複数用意しています。あらかじめ用意しているリードデータの変換ルールの内、リード育成時に特に重要になる変換ルールを(表1)で6つ紹介します。
※変換ルールの詳細を知りたい方は、[マニュアル]変換ルール を参照してください。また、オリジナルの、より複雑な変換ルールの作成も可能です。オリジナルの変換ルールを作成したい方は、[マニュアル] カスタム変換ルール を参照してください。
02クレンジング機能の設定に必要な4つの工程
クレンジング機能の設定に必要な4つの工程は以下になります。
図2.クレンジング機能の設定の流れ |
- 事前準備
- 登録
- 実行
- 確認
クレンジングを使用するためには、まずはじめに、権限設定にてクレンジング機能の有効化が必要です。
「クレンジング」機能を用いるためには、機能の有効化が必要となります。
有効化をご要望の際は、弊社営業担当者までご連絡ください。
「クレンジング」機能の有効化ののち、「ロール設定 」を変更する必要があります。
「クレンジング」に関する権限を管理者に付与させることで、編集や設定を行えます。
- 全キャンペーン管理画面(青色の画面)>設定[ロール設定]をクリックします
- ロールの[編集]をクリックします
- 以下のマニュアルを参考に、必要な項目にチェックを入れます
[マニュアル]データクレンジング機能を使用するには>ロール(権限)を有効化する - 画面一番下へスクロールし、[登録]をクリックします
役職ランクと 役職ランク名 を付与するために、追加で「 基本項目 」を登録する必要があります。
リード項目に以下2つの項目を作成します。
役職ランク
役職ランク名
2つの項目を新規作成する場合は、
以下に記載する操作手順を2回行う必要があります。
- 新規登録を行う際は「表示/非表示」項目を「管理者側のみ表示」に選択しましょう。 「表示」で登録を行った場合、全キャンペーンからリード項目を出力しているすべてのキャンペーン申込画面に項目が表示されてしまいます。
- 全キャンペーン管理画面(青色の画面)>リード[基本項目設定]をクリックします
- [新規項目追加]ボタンをクリックします
- 以下の必要事項を入力します
※以下の表は一部項目のみ記載しております。
名称 必須 値 説明 項目名 〇 項目の名前を記載します。 表示/非表示 〇 ・表示
・管理者のみ表示申込フォームに表示させる、もしくは表示させない設定を切り替える項目です。
今回の場合は「管理者のみ表示」を選択します。
フォーム種別 〇 ・テキスト
・テキストエリア
・ラジオボタン
・チェックボックス
・プルダウンメニュー
・画像
・ファイル
・数値
・日付
・日時フォーム種別によって入力欄の種類を設定します。
登録後の変更はできません。
必須の可否 〇 ・必須にする
・必須にしない必須の可否を選択できます。 - 入力後[登録]をクリックします
- 事前準備
- 登録
- 実行
- 確認
「クレンジング」機能の設定を行います。
今回は、「表記ゆれ」と「役職ランク」の設定を行います。
「役職ランク」と「役職ランク名」を付与させるために変換ルールを設定します。
- 全キャンペーン(青色の画面)>クレンジング[ルールセット一覧]をクリックします
- 右上の「新規登録」をクリックします
- 「ルールセット名」を入力します
- 「変換ルール設定」のプルダウンにて、[役職付与]を選択し、「追加」をクリックします
- 左側に記載してある「役職」のプルダウンで、[役職]を選択します
- 右側の「ランク値」「ランク名」は工程1で作成した項目を選択します
項目名 反映先 ランク値 役職ランク ランク名 役職ランク名 - [登録]をクリックします
- 事前準備
- 登録
- 実行
- 確認
「クレンジング」の実行を行います。
実行には「 手動実行 」「 自動実行 」の2つが存在します。
データクレンジングの手動実行では、対象となるリードを検索条件で絞ったうえで
クレンジングを行うことが可能です。ある特定のリードにのみクレンジングを行いたい場合などに使用できます。
- 全キャンペーン(青色の画面)>クレンジング[ルールセット一覧]をクリックします
- 右上の「クレンジングの開始」をクリックします
- 検索条件を選択のプルダウンで、適当なものを選択します
- [確認]をクリックします
- 確認画面が出てくるので、問題がなければ[実行]をクリックします
自動実行の設定を「有効」にすることで、リードがキャンペーンに申込を行った際などに
自動でデータクレンジングが実行されます。自動実行の「有効/無効」の切り替えに関しては、以下操作手順をご参考ください。
- 全キャンペーン(青色の画面)>クレンジング[ルールセット一覧]をクリックします
- 「申込自動実行」を[ON]にします
- 「有効/無効」列より、[有効]または[無効]リンクを確認します
「無効」だった場合は、[無効]リンクをクリックし[有効]に切り替えます
- 有効なルールセットが複数あった場合 IDの昇順(ルールセット一覧画面の下にあるものから)に実行されます
- 事前準備
- 登録
- 実行
- 確認
クレンジング実行後、クレンジング結果の確認を行うことが可能です。
クレンジングの実行結果の確認を行います。
クレンジング実行結果は、リードの詳細の「リード変更履歴」から確認が可能です。
- サイドメニューのリード[一覧]をクリックします
- 該当リードの[詳細]をクリックします
- 「リード変更履歴」ブロックを確認します
手動実行の場合は、「実行履歴」からも確認できます。
- 全キャンペーン(青色の画面)>クレンジング[実行履歴]をクリックします
- 該当の実行履歴の「実行完了データファイルダウンロード」項目から、
[CSV]または[XLSX]ファイルをダウンロードします
03まとめ
情報の中身としては同様の内容であるにも関わらず、バラバラの記載方法で登録されたリードデータを、一定のルールで自動的に整える機能がクレンジング機能です。
クレンジング機能を利用することで、面倒な作業はSMPが行い、その分の時間を皆さんは有効的に使うことが可能です。