シナリオの作成本章では、シナリオの作成手順について説明します。シナリオの作成は、SMPを使わなくても、机上で実施できます。シナリオの設計シナリオの構造シナリオ適用の仕組みシナリオの設計シナリオ機能を利用するときは、最初から直接SMPの画面上でシナリオを登録するのではなく、あらかじめ机上でシナリオを設計し、作成したシナリオをSMPへ登録することを推奨します。シナリオを設計するプロセスを挟むことで、登録作業の前にシナリオの妥当性を評価したり、設定の不備や材料の不足などを事前にチェックすることができます。特に、ステップ数や分岐の多い複雑なシナリオを作るときや、複数のシナリオを連鎖させるときは、先にシナリオを設計しておくことを強く推奨します。シナリオを設計するためには、シナリオの構造と、作成したシナリオがリードに適用される仕組みについて、あらかじめ十分に理解しておく必要があります。次項をよくお読みになってから、シナリオを設計してください。シナリオの構造シナリオを作成するときは、SMPのシナリオの構造について理解しておく必要があります。シナリオは「始点」「終点」「適用開始条件」「ステップ」の4種類の要素から構成されます。始点と終点シナリオには必ず、1つの始点と1つの終点があります。リードに対するシナリオの適用は、常に始点から始まり、終点への到達によって完了します。注意始点および終点は、シナリオに追加したり、シナリオから削除することはできません。適用開始条件適用開始条件とは、シナリオを適用開始するリードの選定条件のことです。「そのシナリオを、いつ、どのようなリードに対して適用するか」を定義します。シナリオを稼働させると、シナリオ機能は適用開始条件を満たすリードを自動的に発見し、そのリードに対してシナリオの適用を開始します。また、シナリオを登録するには、適用開始条件の設定が必須です。1つのシナリオに対し、設定できる適用開始条件は1つだけです。適用開始条件には、リード検索を利用した定期処理型(バッチタイプ)の条件と、リードの行動発生をきっかけとした逐次処理型(トリガータイプ)の条件があり、利用目的に合わせて2つのタイプを使い分けることができます。詳しくは「シナリオの基本設定」および「適用開始条件」ページをご覧ください。ステップステップは、シナリオにおける処理や判断の単位です。1つのステップは、1つの処理または判断に相当します。ステップは、シナリオの始点と終点の間に配置します。1つのシナリオに複数のステップを登録できます。シナリオにおける処理や判断の実行順序は、ステップの順序で定義します。ステップは、シナリオの始点から終点に向けて順に実行されます。ステップはその目的によって、以下の3つのタイプに分類されます。アクション処理を実行するステップです。メールの送信やリード項目値の更新などを実施できます。トリガーリードの行動を観察し、行動の有無に基づき判断を行うステップです。メールの開封やWebページへのアクセスなどの行動を観察対象にできます。フィルタリードの属性情報を参照し、条件と比較して判断を行うステップです。リードの項目値を参照できます。また、ステップにはそれぞれの役割ごとに種別が与えられています。例えば、アクションのステップには「メール送信」「リスト追加」などのステップ種別があります。ステップを登録するときは、希望する処理内容に合わせてステップのタイプと種別を選択し、種別に応じた様々な条件を設定します。ステップのうち、トリガーとフィルタでは、ステップでの判断結果によって、次の経路がYesとNoに分岐します。これを利用すると、複雑な条件分岐を持つシナリオを定義することができます。詳しくは「ステップの登録」および「ステップ詳細」をご覧ください。シナリオ作成時の注意シナリオを作成する際は、事前に制限事項や注意事項をよくお読みになり、十分気をつけて作成してください。詳しくは、「制限事項」をご覧ください。シナリオ適用の仕組みシナリオを作成するときは、リードに対してシナリオが適用される仕組みについても理解しておく必要があります。本項では、リードに対するシナリオ適用開始から適用完了までの流れについて説明します。シナリオの適用シナリオの適用とは、リードに対し、シナリオで定義された処理や判断を順番通りに実行することを指します。1人のリードに対して、同時に稼働している異なる複数のシナリオを同時並行で適用することができます。シナリオの適用は、常にリード1名単位で行います。複数のリードに対してシナリオを一度に適用開始した場合でも、シナリオの適用はすべて1名単位となります。SMPのシナリオ機能では、1人のリードに対して1つのシナリオを適用できる回数を「1回限り」と「無制限」の2つから選択することができます。通常のシナリオを作成するときは、「繰り返し適用不可」に設定します。このシナリオは、1人のリードに対して1回限り適用可能となります。オートメーション用途のように、同じリードに対して同じ処理を何度も適用するような場合は、「繰り返し適用可」に設定します。このシナリオは、同じリードに何度でも適用可能となります。シナリオの適用開始リードが、稼働中のシナリオの適用開始条件を満たすと、そのリードに対してシナリオの適用が開始されます。シナリオの適用開始は、設定した適用開始条件に基づき、自動的に行われます。原則として、手動で適用開始することはできません。但し、リードが適用開始条件を満たした場合でも、以下のいずれかに該当する場合は、シナリオは適用開始されません。同じリードに対して、同じシナリオが現在適用中の場合同一のシナリオを、同一のリードに対して同時に複数適用することはできません。リードがシナリオの終点に到達し、シナリオの適用が完了している場合は、シナリオの設定によっては繰り返し適用できることがあります。同じリードに対して同じシナリオが適用済みで、かつそのシナリオが「繰り返し適用不可」設定の場合繰り返し適用不可のシナリオは、1人のリードに対して1回限りの適用となります。2回目以降は適用開始されません。ステップの実行リードに対してシナリオの適用を開始すると、リードはシナリオ上を始点から終点に向けて移動していきます。シナリオは始点から終点に向けた一方通行であり、戻ることはありません。リードがステップに到達すると、まず各ステップに設定された待機日数に従って待機を行います。待機期間が終了すると、そのステップの処理を実行します。処理が完了すると、次のステップに移動します。トリガーとフィルタでは、処理結果に基づいてYes/Noの経路を選択し、次のステップに移動します。シナリオを適用したリードは、この「待機→処理→移動」を繰り返し、最終的にシナリオの終点に到達します。シナリオの適用完了リードがシナリオの終点に到達すると、シナリオの適用が完了します。リードに対するシナリオの適用中止を行わない限り、シナリオを適用したリードは必ず終点に到達します。シナリオの適用中止シナリオを適用中のリードに対し、強制的にシナリオの適用を中止することができます。シナリオの適用を中止するには、「別シナリオ適用中止」アクションを使用します。中止したシナリオ適用を再開することはできません。中止されたシナリオ適用は、シナリオの集計値の「適用完了」には含まれません。また、以下のいずれかの事象を検知した場合も、シナリオの適用を中止します。シナリオを適用中のリードが削除されたときシナリオを適用中のリードが、マージの対象(被マージ側)となったときシナリオ適用中の稼働停止と再稼働シナリオを適用中に、シナリオの稼働を停止した場合、シナリオ内のステップの実行がすべて停止します。このとき、シナリオを適用中だったリードは、シナリオが稼働を停止した時点のステップに残ります。稼働を停止したシナリオを再稼働させると、稼働停止時点のステップからシナリオの適用が再開されます。
シナリオを登録する
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https://smpdoc.shanon.co.jp/ja/automation/scenario/chapter002/
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シナリオのステップの追加で、タイプ「トリガー」を選択した場合、以下種別にて、URLの指定を行います。
全キャンペーン(セミナー)管理モード>シナリオ>新規ステップ>タイプ
タイプ:【1】URLクリック【2】Webアクセス
目次
【1】トリガーの種別に、「URLクリック」を選択し、対象URL「ターゲットURLを指定」を選択した場合のターゲットURLの指定について
- URLが完全一致した場合のみ検知します。
- 完全一致で検知するため、ターゲットURLにパラメータが含まれる場合は、パラメータを含めたURLを指定します。
- PDFファイルの場合でも、 クリックカウントを設定している場合は検知します。
- ひとつのステップで、テンプレート内の一部のURLを複数指定することはできません。
【2】トリガーの種別に、「Webアクセス」を選択した場合のターゲットURLの指定について
- URLが前方一致した場合のみ検知します。
- ターゲットURLの指定内容に「%、_(アンダーバー)」が含まれる場合は、検知が行われません。
- ひとつのステップで、URLを複数指定することはできません。
関連マニュアル
詳細については、以下マニュアルをご参照ください。
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シナリオ機能にて実現できます。以下のシナリオで設定ができます。
シナリオの登録
特定のキャンペーン(セミナー)に申し込みをされた際にメールを送信する場合は、[タイプ:トリガー]の利用になります。
例:社内で規定していた特定のステータスを持つリード(申込者)から
「お問い合わせフォーム」というキャンペーン(セミナー)に申し込みがあった際に、
指定した基本項目値の変更を行うシナリオの登録- 全キャンペーン(セミナー)管理(青い画面)より、[シナリオ]タブに移動します。
- 「新規登録」ボタンをクリックします。
- 新規シナリオの項目を以下のように設定します。
--------------------------------------------
シナリオ名 :任意の名前
エラー通知先 :任意のメールアドレス
繰り返し適用 :任意(1度、当シナリオが適用された方をは除外したい場合、不可を選択します。)
タイプ :トリガー
種別 :申込
キャンペーン(セミナー)名 :お問い合わせフォーム(任意のキャンペーン(セミナー)名)
--------------------------------------------
1つの条件に対して、メールを出し分けるには、「タイプ:フィルタ」という機能を使い、
シナリオ処理を分岐させます。
- ホームマーク下の[+]マークをクリックし、以下の設定を行い、[登録]ボタンをクリックします。
--------------------------------------------
タイプ :フィルタ
種別 :リード(申込者)項目値
待機期間 :0日間 ※指定可能範囲は 0日~365日です。
項目名 :任意
条件 :任意
値 :任意
--------------------------------------------
- 実線上の「+」マークをクリックし、以下の設定を行い、[登録]ボタンをクリックします。
--------------------------------------------
タイプ :アクション
種別 :リード項目値更新
待機期間 :0日間 ※指定可能範囲は 0日~365日です。
項目名 :任意
変更後の値 :任意
-------------------------------------------- - 右上の[未保存]ボタンをクリックして、保存します。
ご留意ください
シナリオ機能はすべてのシャノンシステムドメインで処理能力を共有しています。
このため、大量のリード(申込者)に対するシナリオ適用開始処理が同じ時間帯に行われると、
一時的に混雑し、処理が遅延する可能性があります。
そのため、メールの送信時刻の確約は出来かねますので、ご留意ください。また、処理の遅延が許されない用途へのご利用はお控えください。
シナリオ機能はベストエフォート型のサービス提供といたしまして、
ご利用いただく前の注意事項として、以下のように記載しております。
「処理の遅延が許されない用途へのご利用はお控えください。」関連マニュアル
関連FAQ
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原因の1つとしてクリックカウントが正常に設置できていない可能性があります。
以下が当てはまる場合は該当する可能性があります。- 「Yes」に分岐しない理由①:クリックカウントが取れていない
クリックカウントを設置後、メールテンプレートの本文を編集した場合、クリックカウントが正常に設置されない場合があります。 - 「Yes」に分岐しない理由②:送信したメールテンプレートのURLがアンカーリンクになっていない
HTML形式(マルチパート形式含む)でメールテンプレートを作成した際に、URLに<a>タグでアンカーリンクを設置していない場合、URLと判断されずクリックカウントが設置されません。
上記の理由で、評価期間中にクリックしたとしてもクリックカウントが動作しなかった場合、シナリオでも「Yes」に分岐しません。
関連FAQ
詳しくは以下をご確認ください。
関連マニュアルシナリオの「URLクリックトリガー」のマニュアルに関しては以下をご確認ください。
- 「Yes」に分岐しない理由①:クリックカウントが取れていない
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シナリオ機能のステップ設定(タイプ:アクション・種別:メール送信)において、 メールテンプレート選択時のプルダウンをクリックしても、「No results found」と表示され、 メールテンプレートが何も選択できない、もしくは割り当てたいメールテンプレートが表示されない場合があります。
1.メールテンプレートが表示されない該当箇所
画面:全キャンペーン(セミナー)管理>[シナリオ]タブ
新規シナリオを作成後、+ボタンより、新規ステップを追加する画面
タイプ:アクション・種別:メール送信図1:メールテンプレートが表示されない該当箇所
2.対策
作成したメールテンプレートをシナリオ機能で利用するには、メールテンプレート編集で[用途]を[シナリオ用]として保存する必要があり、それにより表示され選択できるようになります。
以下の手順にて設定を行って下さい。【手順】 全キャンペーン(セミナー)管理>[メール]タブ>サイドメニュー[テンプレート一覧]メニューのメールテンプレート画面にて、 該当するテンプレートを編集し、[用途]にて[シナリオ用]を選択し、登録してください。
注意点
※全キャンペーン(セミナー)管理の[メール]タブにて作成したテンプレートのみ利用可能です。
個別キャンペーン(セミナー)管理で作成したテンプレートはシナリオでは利用できません。図2:メールテンプレート編集画面(用途)
3.関連マニュアル
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ステップ作成時に、タイプ別に以下期間を設定することが可能です。
タイプ
設定項目名
設定方式
説明
フィルタ
アクション待機期間
なし
フィルタやアクションを実行するまでの待機期間を日数で指定します。
指定可能範囲は 0日~365日です。
0日に設定すると、ステップ到達後に待機せず、直ちに処理を実行します。
既定値は0です。トリガー
評価期間
最大
リード(申込者)の行動を検知する期間を設定します。
評価期間中にリード(申込者)の行動を検知したとき、評価期間の終了を待たず、直ちに Yes 側の経路に進む方式です。
指定可能範囲は 0日~365日です。固定
リード(申込者)の行動を検知する期間を設定します。
評価期間中にリード(申込者)の行動を検知したときも、必ず評価期間の終了を待ってから Yes 側の経路に進む方式です。
指定可能範囲は 0日~365日です。<例1>3日後にメール送信したい場合
タイプ:アクション
種別:メール送信
待機期間:3日間
<例2>1週間の期間内にあるキャンペーン(セミナー)に申し込みをした場合に、即座に次のステップ(Yes)に進めたいときタイプ:トリガー
種別:申込
評価期間:最大 7日間<例3>1週間の期間内にあるキャンペーン(セミナー)に申し込みをした場合に、1週間を待って次のステップ(Yes)に進めたいとき
タイプ:トリガー
種別:申込
評価期間:固定 7日間評価期間の注意事項
※評価期間を0日に設定すると、リード(申込者)の行動を検知する期間がなくなるため、リード(申込者)はこのステップへの到達直後に必ず No 側の経路に進むことになります。
※評価期間の完了まで待ってもリード(申込者)が検知対象の行動を起こさなかった場合、評価期間の指定方式を問わず、No 側の経路に進みます。
※評価期間を短縮した場合、再計算後の評価期間をすでに超過しているリード(申込者)は、その時点で評価期間を終了して次のステップに進みます。
※一部のトリガーでは、評価期間の指定方式に「固定」を選択できません。関連マニュアル
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ステップ作成時に、タイプ別に以下期間を設定することが可能です。
タイプ
設定項目名
設定方式
説明
フィルタ
アクション待機期間
なし
フィルタやアクションを実行するまでの待機期間を日数で指定します。
指定可能範囲は 0日~365日です。
0日に設定すると、ステップ到達後に待機せず、直ちに処理を実行します。
既定値は0です。トリガー
評価期間
最大
リード(申込者)の行動を検知する期間を設定します。
評価期間中にリード(申込者)の行動を検知したとき、評価期間の終了を待たず、直ちに Yes 側の経路に進む方式です。
指定可能範囲は 0日~365日です。固定
リード(申込者)の行動を検知する期間を設定します。
評価期間中にリード(申込者)の行動を検知したときも、必ず評価期間の終了を待ってから Yes 側の経路に進む方式です。
指定可能範囲は 0日~365日です。詳しくは以下マニュアルに記載があります。
▼ステップ詳細 <例1>3日後にメール送信したい場合
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タイプ:アクション
種別:メール送信
待機期間:3日間
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<例2>1週間の期間内にあるキャンペーン(セミナー)に申し込みをした場合に、即座に次のステップ(Yes)に進めたいとき
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タイプ:トリガー
種別:申込
評価期間:最大 7日間
--------------------------------------------<例3>1週間の期間内にあるキャンペーン(セミナー)に申し込みをした場合に、1週間を待って次のステップ(Yes)に進めたいとき
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タイプ:トリガー
種別:申込
評価期間:固定 7日間
--------------------------------------------【評価期間の注意事項】
※評価期間を0日に設定すると、リード(申込者)の行動を検知する期間がなくなるため、リード(申込者)はこのステップへの到達直後に必ず No 側の経路に進むことになります。
※評価期間の完了まで待ってもリード(申込者)が検知対象の行動を起こさなかった場合、評価期間の指定方式を問わず、No 側の経路に進みます。
※評価期間を短縮した場合、再計算後の評価期間をすでに超過しているリード(申込者)は、その時点で評価期間を終了して次のステップに進みます。
※一部のトリガーでは、評価期間の指定方式に「固定」を選択できません。